ローターダイナミクス固有値解析

NX Nastran SOL110

事例概要

回転体の振動特性は軸の回転に伴い遠心力、傾き振動やジャイロ効果などによって振れ回り(whirl)運動が現れ、固有値が変化します。回転と振れ回りの向きが一致する場合は前向き振り回り( forward whirl )といい、逆になっている場合は後ろ向き振り回り( backward whirl )といいます。 回転速度は軸の固有値と一致すると振れ回り振幅が大きくなり、回転システムの不安定や部品の破損などが発生します。この時の速度を危険速度と呼びます。本解析では、指定した回転速度ごとのモーダル複素固有値解析を行って、回転による振り回りモード、減衰の変化や危険速度などを調べました。

キャンベル線図(固定座標系)

 

動作ムービー





キャンベル線図(回転座標系)

 

動作ムービー





振れ回り方向&安定性

 

減衰-回転速度曲線

 

回転により複素固有値が変化し、その実数部が正の場合は振動が不安定になります。
その時の速度を不安定速度といいます。

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